皆さまは、ゴールデンウィークを、どのように過ごしておられるだろうか。
私は、いつものように週末から大阪へ。しかーし、東京駅の新幹線ホームは大混雑。自由席を待つ列は、え、いったい何本先の新幹線まで?と叫んでしまうほど長蛇の列。TODAY!心斎橋にお越しになるお客様の予約時間に間に合わなくなるー!曽我、えーい、「大阪まで立っていこう!」と決めた。
新幹線に乗り込み、デッキに立つ場所…なし!満席座席の間の通路中ほどへ。曽我、この方の後ろで、キャリーバッグをまたいで、仁王立ち(下の写真は、曽我の足)。手すりはない。座席に寄りかかることは許されない。通路って、花道みたいで結構目立つな~。座席の方にお尻を向けて、すみません!って感じ。周りを見回すと、私だけが黒のパンツスーツで仕事モードではないか!花道に、かなり浮いている。座席の皆さんは、祝!GWモードなのにー。
東京から新横浜までは降りる人はいるはずもなく、次の名古屋まで、1時間半。その後新大阪まで、50分。そういえば、前日は2時間睡眠だった・・・。が、気合だ!よーし!私の人生の師の一人、中村天風先生の本(←天風先生の本は、どれも生きる力が真ん中から湧きあがる。皆さまも、ぜひ!)を立ち読みながら、自分自身に気合いを入れまくっていた。
4、50分経った頃だろうか、ドア上の電光掲示板に、<ベン・E・キングさん(76)が亡くなられた>というニュースが流れた。「スタンド・バイ・ミー」の映画、4人の少年の物語とあの曲、すごく好きだった。You Tubeで探して、すぐにベンさんの「Stand by me」を聞き始めた。
・・・♪When the night has come,夜がきて、暗くなって、月の光しか見えなくなっても、僕は怖くない。ただ君がそばにいてくれるだけで、怖くないんだ。・・・Stand by me・・・Stand by me・・・
なんだろう、このやさしさ。新幹線の通路に仁王立ちしているのに、涙が出てくる。いかん、花道で泣くわけには。曲も歌詞も歌い方も全部やさしい。やさしすぎる。
そして、後半、間奏の後、
Whenever you’re in trouble,君が困ったときにも、そばにいてほしい・・・(僕がそばにいるから)・・・
こんな歌詞あったっけ?何度も聞いていたはずなのに。はじめて心にすーっとあたたかく入ってきた。僕が困ったときだけじゃなくて、「君が困ったときも、そばにいて」だったんだね。「そばにいて」「そばにいるよ」「どんなときもね」ということなんだ。
TODAY!では、ときどきご主人から「妻のためにいろいろ治療のことを調べてあげても、妻はあまり喜んでくれなくて」とか「『あなたには、わからないでしょ』と言われると、何をしてあげたらよいかわからなくなって辛い」というお話を伺うことがある。
そんなとき私は、「特別なことをしなくても、『そばにいるからね』と言い続けてあげてください」と言ってきた。言えないときは、ぎゅーっと抱きしめてあげてください、と。まさに、この曲そのままだな~と感じた(私自身が、当時、そうしてほしかったんだと思う)。
あとで調べたのだが、ベンさんがグループで活動していたころ、事務所やメンバーの裏切りなど色々辛い経験の後、歌うのをやめようと思ったが、妻につくっていたこの曲を出せずに終わるのだけはいやだった。そして、この曲を出すために、ソロになり歌い続けた。愛ある曲は、時空を超えて、人の心に灯をともす。ベン・E・キングさん、こんなすてきな曲をつくってくれて、本当にありがとう。
そして、夫婦じゃなくても、親子じゃなくても、‘そばにいるよ’という気持ちで、私も皆さまをお迎えしたい。そう心から思った。
3分の曲を何度もリピートさせていたら、とてもあたたかな気持ちになり、笑顔になり、新幹線の車内を見回しながら、一人一人の方に、この新幹線を下りたら、「いいことが、たくさんありますように」と願った。曽我、花道で、かなり変な人になっていたと思う。そして、名古屋に着く10分も前に、私の斜め横の座席に座っていた男性の方が、「次で降りますから、どうぞ」と席を譲ってくださった。やさしい方だ。お蔭で私は、鞄からサンドとコーヒーを取り出し、座って朝食を食べることができた。ハッピーモードで新大阪到着。御堂筋線で心斎橋へ。その後も走ってTODAY!へ。ご予約時間に間に合った!新幹線、GWの自由席、立ってみるのも悪くない。どんなこともハッピーになるな~。ありがとう!
皆さま、Stand by me 聞いてみてね。GW終盤、皆さまにもいっぱいいいことがありますように。曽我は、6日は、東京青山で勤務。どんなときも‘そばにいるよ’