半年に一回、浜松で行われている「乳がん市民講座」は、今回で21回目。
参加申し込み受付が始まった。毎回、浜松、静岡エリアはもちろん、名古屋、東京、岡山などからも参加される患者さんもいらっしゃるし、医療者の方、製薬会社の方なども勉強に来られている。さあ、皆で、浜松に行こう！
2016年3月20日（日）午後1時～4時
アクトシティ浜松：テーマ「抗がん剤は効きますか？」 

「一番いいがん治療を多くの人に届けるのはどうしたらよいか」を常に考え、行動し続けてこられた腫瘍内科医の第一人者、浜松オンコロジーセンターの渡辺亨先生と、浜松の熱くやさしい医師、看護師、薬剤師が、患者さんの疑問に一つ一つ答えていく熱血講座だ。
私曽我も、第1回から、パネルディスカッションの司会やパネラーとして参加させていただいている。（え、21回ということは、10歳ぐらい齢を重ねたということだな～）
詳しい内容・チラシＰＤＦはこちら
今回、第１部の基調講演は、渡辺亨先生のお話。乳がんの薬物療法について、わかりやすくお話してくださるはずだ。そして、いつものように冷静で熱い本音トークがさく裂すると思う。今回はどのようなお話になるのか、私も楽しみである。

「抗がん剤は効きますか？」
このタイトルにビビッときた方は、ぜひ、参加してほしい。

第２部のパネルディスカッションは、「あなたの疑問に答えます」というタイトル通り、申込み時に質問を書いておくと、そのほぼ全部に、先生方が答えてくれる。

第２部の司会を、浜松の先生＆曽我がさせていただくことが多いのだが、質問数が60を超えた！ときもあった。患者さんからの質問に対しては、事前に、先生全員で、一つ一つに目を通しながら、その方の状況などを把握し、どのように応えていくかを細かく打ち合わせする。そして、一つ一つ担当を決め、スライドを作る。この打合せのために、事前に夜３回ほど集まるのだが、先生方は病院が終了後駆けつけ、曽我も大阪か東京から浜松へ。そして、当日も、朝から開始ぎりぎりまで最終打ち合わせを続けている。

　前回の市民講座最終打ち合わせ中
私は、これまで、全国のいろいろな市民講座やセミナーのお手伝いをさせていただいたが、ここまで先生方全員で事前に打ち合わせをし、準備を重ねているものはなかったように思う。
あなたも、申し込み時に質問を書いて、申し込もう！ 

さて、曽我がなぜ、浜松の市民講座をお手伝いしているのか。それは、渡辺先生との出会いから。

いまから10数年前、ＶＯＬ－ＮＥＸＴで乳がん治療のＴＶ番組をつくっていたときに、どうしても渡辺先生にご出演いただきたく、お忙しい先生を私が突然訪ねて行った。渡辺先生が、国立がんセンターから移られ、国際医療福祉大学教授になられた頃、「とにかくしっかり準備と勉強して行かなければ、医療者も、製薬会社の人も、マスコミの人も話を聞いてもらえない厳しい人」という噂の中、恐る恐る、しかし、「絶対に渡辺先生にご出演いただかなければ、患者さんに伝わらないんです！」という気持ちで突撃した。設立まもない会社（当時のＶＯＬ－ＮＥＸＴ）の、どこのだれかもわからない人がきて、突然、時間と手間がかかりそうな番組出演をお願いされるわけで、いいお返事はいただけないと思ったが、断られても何度でも行こうと決めていた。

しかし、私の目（たぶん燃えていたと思う）を見て、「協力します！」と即答してくださった。涙が出そうだった。そして、プロ中のプロの姿勢で接してくだった。
懐かしぃ～やや若き日
その後、ＶＯＬ－ＮＥＸＴのがん患者生活コーディネーター養成講座の講師としてもご協力いただき、この市民講座にも声をかけていただいて、１０年以上もの長きご縁をいただいている。

2013年には日本乳癌学会の学会長を務められ、浜松から全国に向けて、がん治療での‘本当に大事なこと’を、発信し続けてこられた。先生のブログ「オンコロジストの独り言」（←愛ある毒舌もあり）をご覧になっておられる方も多いだろう。
前回の市民講座のときの写真。上の写真から10年！
いまも、とても厳しい方であるが、このブログを書きながら、私はこんなシーンを思い出している。

渡辺先生が、東京から地元浜松に戻られ、オンコロジーセンターを立ち上げられる少し前、私とスタッフが立ち寄らせていただいたとき、先生は忙しい中、私達を浜名湖に案内してくださった。そして、夕日を見ながら（まるで古い青春映画のような感じ？）、お互い、がん治療を受けられる患者さんのために、何ができるか、新しい挑戦をし続けよう！がんばろう！という思いを確認し合えたように思う。（先生は、すっかり忘れているかもしれないが・・・。）

あれから、10年以上の月日が流れた。あのときの浜名湖の夕日を思い出しながら、私は、今、改めて気を引き締めている。私達は、挑戦し続けてきたか、そしてこの先も・・・。

この市民講座では、曽我は、司会と患者さんの＜生活と心＞の質問にお答えする役。「前向き」担当として、患者さんお一人お一人が今より一歩、前に進めるように、全力でお手伝いしたい。

皆さんと浜松でお会いできるのを楽しみにしています。毎回お会いしている方は、声をかけてくださいね。遠方の方は、浜松観光もかねて、ご参加を。
さあ、皆で浜松に行こう！　　

浜松乳がん情報局主催： 第21回 市民公開講座

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　うなぎ、しらす丼もいいね