台風が次々に来る。まっすぐに、丁寧に歩いてきたつもりでも、雨、風、これでもか、これでもかと叩きつけてくることがある。そんなときこそ、深い学びがあるのだろう。目を開けて、この嵐を見ておこう。
先日の台風の大雨の中、曽我はいつものように東京‐大阪の移動中、心斎橋の路上で、重い荷物(ウィッグやパッドの見本を持ち運んでいます)を持ったまま、滑って転倒し、パンツ(ズボンです)がやぶれ、身体を強打した!痛すぎる!!!しかし、その場は、平然と立ち上がり、・・・ずぶ濡れ、やぶれかぶれで地下鉄の駅に向かった。
その数日後、腰に激痛、寝返りも打てない状態に。転倒の影響かどうかはわからないが、あまりの激痛(足がつったとき×20ぐらいの痛み)に、夜中に悲鳴をあげてしまい、近所の人々をも、(たぶん)驚かせた。
救急車!と思ったが、救急車を呼んでは、緊急の方に申し訳ない。でも、もしかして、これ緊急!?と思ながらも、朝まで身動きできず、固まったまま、一睡もしなかった。
ベッドから立ち上がるのも必死。歩行が困難になったので、仕事に影響すると思い、以前、乳がんを治療した病院に行くも、受付時間が2分過ぎた、とのことで診てもらえず(「歩けないから2、3分遅れるかもしれません」と事前に電話しておいたのだが…)。
タクシーが病院前に到着して、もう一度電話するも、
T医科大学病院、整形外科の受付の方が、「2分過ぎてますし~、やはり無理ってことで~」と、ちゃらっとおっしゃる。(このしゃべり方、普通の会社なら、まず、ない。新人なら上司に怒られるな~・・・乳腺外科は素晴らしい!けど、整形外科はこの対応❌・・・と思ったりするのも打ち消す激痛・・・)
新宿の大病院の前で、タクシーから降りたまま、そのまま固まって歩けない状態。
「どうしたらいいの!?・・・痛すぎて、足が前に出せないよ・・・腰が砕けそう・・・」
そこから、スマホで病院を調べ、会社近くのK病院に電話して状況を伝えるも、
「紹介状ないなら、無理ですよ!」とあっさり断られる。
「いま、歩行が困難な激痛なのですが・・・、なんとか診てもらえませんか。無理なら、どこか連携病院を紹介してもらえませんか。お願いです。」と言ってみたが、
「こちらでは連携病院はご紹介しておりません。」と断られる(泣)。
何じゃ?昔とぜんぜん変わってない!
「医療とは、いったいなんなんだ。なんのための病院だ。いま診なくて、いつ診るんだ」と腹が立ったが、まったく力出ず。
気を静めて、探して、探して、会社近くの青山の整形外科クリニックに足を引きずりながら到着した。
やさしいドクターに感謝!大病院じゃないけれど、本当に困ったときに、ちゃんと診てくださる病院のほうがいい病院だ!と実感する。
椎間板ヘルニアだった。
その後、2週間が経った現在も、杖生活。
一番速歩きしたいときに、歩くこともままならず、曽我、かなり凹だ。
TODAY!での患者さんへのカウンセリングは毎日予約が入っていて、これから抗がん剤治療や手術がある方は不安を抱えて来られる。ウィッグや帽子、下着を一緒に選びながら私は、治療中も安心して生活できるように細かくお話をさせていただく。治療の整理をお手伝いすることも多い。「TODAY!に来られた方は、絶対大丈夫!」にして治療にのぞんでいただきたい。私にとっても、毎日が真剣勝負。
しかし、身体が固まったままで、しゃがんだり動いたりもゆっくりしかできない中で、この2週間、亀のような動きで接客した(でも、笑顔です!)。
この動き、見てるとかなり面白い!かも。むしろパワー高まってるかも。
ぜひ、ご予約お待ちしております。
そんな中で、曽我が学んだこと。
歩けるだけで、幸せだ。立てる、起きあがれる、動ける、挨拶ができる、ごはんが食べられる。仕事ができる!
なんて、すばらしいことだ。当たり前だと思うなよ。ありがとう、自分の身体。
そして、曽我を支えてくださる人々。本当にありがとう。と、心から感謝できる。
杖をつきながら、一歩一歩前に。遅い。遅いよ。いつもより、とても時間がかかる。
でも、気付いた!「一歩一歩でも、行きたいところに行ける」ということに。
いま、身体、心、人生の道で、苦しい思いをしている方に、そして自分に言おう。
目を開けて、嵐を見ながらも進め。一歩一歩でも、行きたいところに行ける。
どんな逆境の中でも、行ける。自分の力を信じて、ありがとうと言いながら、前へ前へ。
これから、また大雨の中、最終の新幹線で東京に移動。台風追い越しちゃうかな。
******************************
がん患者サービスステーションTODAY!
ショッピングモールTODAY!
■治療のための生活と心の準備(ご試着サービス)
■生活と心の相談 (カウンセリング)
お問合せ・ご予約 (東京)03-3408-4035 (大阪)06-6224-3064