「曽我さん、これからでも、私、間に合いますか?」
「はい。間に合います。いま、ここからです。」
昨日来られた卵巣がんの患者さんとの会話。抗がん剤が効きにくいタイプと医師に言われたことで不安で眠れない日があるという。
いつもお伝えしているが、医療に全面お任せで100%依存することはできない。
どんなときも、病のときも、自立した一人の人間でありたい。
がんワールドを抜けるには、
●医学の力は、自分に合った形で最大限に、たんたんと利用していく。
●使える医療制度やシステムは、ありがたく利用させていただく。
そして、一番大事なことは、
●自分の力を信じ、自分でできることは、する。自分を大切にする。
取り越し苦労や過剰な不安性で、がんばっている自分の細胞の足を引っ張ったり、心をダウンさせ続けることは、自分を大切にしているとは言えない。
自分を大事にする覚悟ができれば、考え方や行動が変わる。ここからスタート。
人間は、常に進化向上…前に進むようにできている。どんなときも、自分を信じて進もう。
TODAY!に来られる女性特有のがん(乳がん、卵巣がん、子宮がん)の方は、とてもまじめな方が多い。仕事も、生活も「がん」ばる、「がんがん」やる、ちょっと「がんこ」で、人に任せられないタイプの真面目にがんばってこられた方が多い(もちろん、そうではない方も、いらっしゃるが…)。
突然の病気、しかも、なんで私ががん!?と戸惑いながらも、治療となると、専門書やガイドライン、体験者のブログを次々に熟読する。
先生の診療時間が短くて、ゆっくりとお話を聞けないことも多いが、自分で調べたり、専門医の市民講座や患者会のイベントにも参加して情報を得る。
どんどん知識を詰め込んで、頭ではいろいろ分かってくる。でも、不安が消えない。
ますます不安がつのって、身動きが取れなくなることもある。リアルな現実の中では、「理屈は通用しない」と感じる。
このもやもやから抜け出すためのアドバイスは欲しいが、医療者からでさえ得られないと感じることもあり、ぐったりする。「あなたには、わからないわよね」と思う。
やさしい言葉もかけて欲しいが、
「簡単に『大丈夫!』なんて言わないでよ!」と思ったりもする。
家族や友達、会社の上司や同僚にも、わからないよね、と感じて孤独になる。
まじめな方ほど、苦しい思いをされていることも多いのだ。
でも、この13年間、20万人の患者さんと密に接してきた曽我は、
皆さまからいろいろな学びをさせていただき、はっきりとお伝えできることがある。
がんの体験は、人生の<通過点>にすぎない。終着点ではないのだ。
ここが終わりだと自分で決める必要は全くない。
この体験にどう向き合い、どう考え、どう行動していくかで、
人生が変わる。がん体験をツールとして深く学び、ここからもっとピカピカの真の自分を発露して生きる人が多いということをお伝えしておこう。
むしろここから、味わい深い人生のスタートだ。
ただ、そうは言われても、渦中では、自分一人では進めない日もある。
だれかにちょっと、いや大分、背中を押してほしいと思うときもある。
そんなときは、どうぞ、TODAY!をご利用ください。曽我、背中押します!
「転んでも、一歩前へ」
この言葉は、どんなことがあっても、人生の道を信じ、自分を信じ、
力強く歩いて来られた女性経営者の方に教えていただいた言葉だ。
私の背中を、しっかりと押してくれる言葉でもある。
「転んでも、一歩前へ」
病気だけでなく、人生の道には、さまざまな困難が突然訪れる。
困難は、通過点。
理屈や知識じゃなく、やってみた人だけが学ぶことがある。
でも、自分一人でやっているわけでもない。
感謝して、卑屈にならず、不安になりすぎず、
どんなときも、自分を信じて、
「転んでも、一歩前へ」
これから治療が始まられる方は、こちら↓治療中も、自分らしく働き、生活することを全力で応援中
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