移動中の新幹線の電光掲示板に、私の人生の師のお別れ会が、岡山で営まれたニュースが流れた。6歳の時、この人のような<美しい人>になりたい!と思った。そのやさしい笑顔を思い出しながらブログを書いている。
小学校卒業式 渡辺和子先生とわたくし
私の人生にもっとも影響を与えた先生が、昨年末、天に召された。200万部を超えるベストセラーとなった「置かれた場所で咲きなさい」という本の著者としてご存じの方も多いかもしれない。ノートルダム清心学園理事長で、キリスト教カトリックのシスター渡辺和子さんである。
渡辺和子さんは、ご自身が9歳の時、「二・ニ六事件」に遭遇した。当時の教育総監だった父・渡辺錠太郎さんが自宅で襲撃され、43発の銃弾に倒れるところを壁に立てかけてあった座卓の陰から見ていたという。29歳で修道女になり、36歳の時に、岡山のノートルダム清心女子大学学長になり、その後、ノートルダム清心学園の理事長に就任した。マザー・テレサが来日した時には、通訳を務められた。うつ病、膠原病、膵臓がんと病いを得ながらも、「人生に開いた穴」からこそ見えてくる大切なものがあることを伝え、昨年12月まで教壇に立たれて、学生たちに心と魂の教育を続けられた。TV「金スマ」で放映された先生の人生をご覧になった方もいらっしゃるかもしれない。
89年間の生涯で、出会う人すべてに<愛と光>を与え続けた人である。
私は、岡山で生まれ、なぜか、この小学校に入学した。なぜか、と言ったのは、もともとこの学校とは縁もゆかりもなく、キリスト教でもなく、当時、小さな自動車販売店を立ち上げたばかりで余裕なく仕事に追われていた20代の両親が、なぜ、私をこの学校に入れてくれたのかはわからない。が、6歳になったばかりの私は、渡辺和子先生にお会いした瞬間、その笑顔に惹きつけられ一目惚れした。私だけでなく、その微笑み、眼差し、言葉に触れた人は、一瞬で心に灯りがともる。
そして、私はこの学校で学んだことを、50代になった今も、自分の真ん中に据えて生きている。
40年近くも前(すごい前!)、小学校の卒業式に、渡辺和子先生がお話くださった言葉。ここまでの私の人生でどんな状況のときも、忘れないできた教えだ。
「あなた方は、この小学校の6年間で、何度かキャンドルサービスをしましたね(カトリックの行事で)。キャンドルの灯りを思い出してください。手に持ったローソクの灯りは輝いていて、あたたかい。この灯りは、あなた方一人一人の中にもあるのですよ。
この学校を卒業し、一歩ずつ大人になっていく皆さんは、これから様々な経験をし、大勢の人々に出会いながら、人生で大切なものをたくさん得ていくでしょう。そして、一人一人が持っている灯りをどんどん増やし、大きくして、明るく輝かせていくことでしょう。
あなた方が持っているもの、心の灯りを、どんな時も、まわりの方々にわけてあげてほしいのです。自分が持っているものだから、わけてあげたくないわと思うこともあるだろうし、もったいない、とか、私が頑張って集めてきたものを分けると減ってしまうでしょ、損するでしょ、と思うこともあるかもしれません。でも、キャンドルサービスのときのことを思い出してください。隣の人に灯りをわけてあげても、自分の灯りが消えたり、暗くなったりすることはないのです。それどころか、どんどん灯りが広がって、明るく、あたたかくなっていく・・・。お友達や家族、これから出会う人みんなに灯りをわけてください。困っている人、苦しみや悲しみの中にいる人、病いの人にも、そばによりそって、あなた方の灯りを、そっと、わけてあげてください。」
12歳の私は、そうか、自分の中の灯りは、どんどん大きくしていけるんだ~。それをどんどんわけてあげると、どんどん明るくなって、世界中が明るくなるんだ~!と地球が電球のように光輝いている絵を思い浮かべていた。
25歳のとき、小学校同窓会で、大人になった同級生と、
「この教えを貫くと、なんか~、貧乏くじばかりひいてる、と感じるときあるよね」と笑って話したこともある。それでも皆、その後も、たぶん、この教えをそれぞれの人生で大切にしているだろう。
実際、私も、その後の人生いろいろ・・・あったし、今もある。自分の灯りさえ、消えそうなときもある。苦しすぎて、辛すぎて、先生の教えは、難しいよ~、無理、無理、と思うこともある。
それでも、そんなときこそ、なぜか思い出し、私の真ん中に響いてくる先生の言葉.が、私の灯りを消さないでいてくれる。
「神は決して、あなたの力に余る試練を与えない。」
「人生の終わりに残るものは、我々が集めたものではなく、我々が与えたものなのだ。」
渡辺和子先生にともしていただいた灯りが、時空を超えて、私の灯りとなり、キャンドルサービスは続いていく。先生、ありがとうございました。
渡辺和子 ユーチューブ 「人生の穴と向き合う」 ・ 「置かれたところで咲く」 ←リンクあり
小学校卒業式 渡辺和子先生とわたくし
私の人生にもっとも影響を与えた先生が、昨年末、天に召された。200万部を超えるベストセラーとなった「置かれた場所で咲きなさい」という本の著者としてご存じの方も多いかもしれない。ノートルダム清心学園理事長で、キリスト教カトリックのシスター渡辺和子さんである。
渡辺和子さんは、ご自身が9歳の時、「二・ニ六事件」に遭遇した。当時の教育総監だった父・渡辺錠太郎さんが自宅で襲撃され、43発の銃弾に倒れるところを壁に立てかけてあった座卓の陰から見ていたという。29歳で修道女になり、36歳の時に、岡山のノートルダム清心女子大学学長になり、その後、ノートルダム清心学園の理事長に就任した。マザー・テレサが来日した時には、通訳を務められた。うつ病、膠原病、膵臓がんと病いを得ながらも、「人生に開いた穴」からこそ見えてくる大切なものがあることを伝え、昨年12月まで教壇に立たれて、学生たちに心と魂の教育を続けられた。TV「金スマ」で放映された先生の人生をご覧になった方もいらっしゃるかもしれない。
89年間の生涯で、出会う人すべてに<愛と光>を与え続けた人である。
私は、岡山で生まれ、なぜか、この小学校に入学した。なぜか、と言ったのは、もともとこの学校とは縁もゆかりもなく、キリスト教でもなく、当時、小さな自動車販売店を立ち上げたばかりで余裕なく仕事に追われていた20代の両親が、なぜ、私をこの学校に入れてくれたのかはわからない。が、6歳になったばかりの私は、渡辺和子先生にお会いした瞬間、その笑顔に惹きつけられ一目惚れした。私だけでなく、その微笑み、眼差し、言葉に触れた人は、一瞬で心に灯りがともる。
そして、私はこの学校で学んだことを、50代になった今も、自分の真ん中に据えて生きている。
40年近くも前(すごい前!)、小学校の卒業式に、渡辺和子先生がお話くださった言葉。ここまでの私の人生でどんな状況のときも、忘れないできた教えだ。
「あなた方は、この小学校の6年間で、何度かキャンドルサービスをしましたね(カトリックの行事で)。キャンドルの灯りを思い出してください。手に持ったローソクの灯りは輝いていて、あたたかい。この灯りは、あなた方一人一人の中にもあるのですよ。
この学校を卒業し、一歩ずつ大人になっていく皆さんは、これから様々な経験をし、大勢の人々に出会いながら、人生で大切なものをたくさん得ていくでしょう。そして、一人一人が持っている灯りをどんどん増やし、大きくして、明るく輝かせていくことでしょう。
あなた方が持っているもの、心の灯りを、どんな時も、まわりの方々にわけてあげてほしいのです。自分が持っているものだから、わけてあげたくないわと思うこともあるだろうし、もったいない、とか、私が頑張って集めてきたものを分けると減ってしまうでしょ、損するでしょ、と思うこともあるかもしれません。でも、キャンドルサービスのときのことを思い出してください。隣の人に灯りをわけてあげても、自分の灯りが消えたり、暗くなったりすることはないのです。それどころか、どんどん灯りが広がって、明るく、あたたかくなっていく・・・。お友達や家族、これから出会う人みんなに灯りをわけてください。困っている人、苦しみや悲しみの中にいる人、病いの人にも、そばによりそって、あなた方の灯りを、そっと、わけてあげてください。」
12歳の私は、そうか、自分の中の灯りは、どんどん大きくしていけるんだ~。それをどんどんわけてあげると、どんどん明るくなって、世界中が明るくなるんだ~!と地球が電球のように光輝いている絵を思い浮かべていた。
25歳のとき、小学校同窓会で、大人になった同級生と、
「この教えを貫くと、なんか~、貧乏くじばかりひいてる、と感じるときあるよね」と笑って話したこともある。それでも皆、その後も、たぶん、この教えをそれぞれの人生で大切にしているだろう。
実際、私も、その後の人生いろいろ・・・あったし、今もある。自分の灯りさえ、消えそうなときもある。苦しすぎて、辛すぎて、先生の教えは、難しいよ~、無理、無理、と思うこともある。
それでも、そんなときこそ、なぜか思い出し、私の真ん中に響いてくる先生の言葉.が、私の灯りを消さないでいてくれる。
「神は決して、あなたの力に余る試練を与えない。」
「人生の終わりに残るものは、我々が集めたものではなく、我々が与えたものなのだ。」
渡辺和子先生にともしていただいた灯りが、時空を超えて、私の灯りとなり、キャンドルサービスは続いていく。先生、ありがとうございました。
渡辺和子 ユーチューブ 「人生の穴と向き合う」 ・ 「置かれたところで咲く」 ←リンクあり
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